ストレス症候群
HOME >

ストレス症候群

ストレスとは?

はじめに

はじめに
ストレスとは?

ストレスとは、本来は負荷ないし歪みを意味する言葉です。ストレスを作る要因は、ストレッサーと言われます(表1)
表を見るとお分かりの通り、周囲の環境に存在するあらゆるものがストレッサーになり得ます。ライフイベントと呼ばれる心理的あるいは社会的な要因は、人間ではストレッサーの大きな部分を占めています。ライフイベントは世代や性別などによって異なり、若い人では学業や恋愛、老年期では、退職や介護などが主なものとなります。

ストレッサー
ストレスの形成

ストレッサーがあれば必ずしもストレスが生じるわけではなく、同じストレッサーに晒されても、ストレスがほとんど生じない人もいれば、強いストレスから多彩な障害が現れる人もいます。
すなわち、ストレスはストレッサーとそれを受ける人の条件によって、生じる現象ないし症状が質的、量的に異なります。そのような違いが生じる背景には、性格や体質の個人差があります。

ストレスに対する自律神経のはたらき

ストレッサーに対しては、動物は生まれながらさまざまな防御機構を備えています。それを調整しているのは、ホルモンや自律神経の中枢である脳の視床下部や下垂体などです(図1)

ストレッサーに対する自律神経と内分泌のはたらき

わかりやすいように、ストレッサーに対する自律神経のはたらきの例を挙げます。森の中でクマに襲われる場面を想定してください。 そのとき、人はカッと目を見開き(瞳孔が開く)、顔が青ざめます(皮膚の血管が縮まる)。相手と戦うか、あるいは逃げ出すために、胸がドキドキし、心臓には多くの血液が供給され、呼吸は速くなります。
これら一連のからだの状態の変化は、とくに意識することなく一瞬にしてもたらされます。これが自律神経のはたらきです。
すなわち自律神経は、状況の変化に応じて瞬時にからだのはたらきのバランスを変化させ、ストレッサーに対応します。自律神経には、からだのはたらきを緊張させる交感神経とリラックスさせる副交感神経とがあり、両者のはたらきがバランス良く保たれることによって、上手にストレッサーに対処しています。その自律神経のはたらきの中枢すなわち支配する場所が脳にあることは、すでに述べたとおりです。
ストレッサーに対する身体的な防御機構としては、このように自律神経やホルモンが主役を演じますが、心理的あるいは社会的ストレスに対しては、これらの自動的なメカニズムだけではなく、意識してそれらに対応していく必要があります。
次回はそのことについて紹介することにしましょう。

バックナンバー

NEW
Vol.1 ストレスとは?

プロフィール

古賀 良彦

古賀 良彦
脳には、自律神経の
はたらきを支配する
場所があります。