脳をすこやかに
HOME >

脳をすこやかに

Vol.1 脳の大切さ

Vol.1 脳の大切さ

人の体は、脳を代表とする神経系、心臓などの循環器系、胃や腸などの消化器系、ホルモンなどの内分泌系等、さまざまな系統から構成されています。 それらの中でも、神経系とくに脳は、特別なポジションを占めています。脳は他の体のあらゆる部位のはたらきをコントロールしています。

たとえば、心臓や腸の動き、あるいは甲状腺から分泌されるホルモンの量というような、体の機能を保つための基本的な各器官のはたらきは脳によって調整され、全体がバランスよく機能するようになっています。

そのような体のはたらきばかりでなく、人が物事を考えたり行動したりという、高度な営みも脳によって制御されています。 つまり、脳は人の体のはたらきのみならず、心の機能も司っているわけで、まさにあらゆる器官の司令塔というということができます。

脳のはたらきを守るための課

脳のはたらきを守るための課題
イラスト

脳のはたらきは、非常に精巧なものであり、最近、再生医療ということが話題になっていますが、脳については、遥か遠い将来でないと、それが果たされないことでしょう。この大切な脳のはたらきを、積極的に守っていかねばならなりません。しかし、実際には、心臓や胃の健診は一般に行われていても、脳についてはまだ十分にはそのはたらきを守るための手段が講じられていません。 その背景として、どのように脳を守ったらよいか分かっていないということがあります。

脳は基本的には神経細胞の集まりであり、神経細胞同士はネットワークを構成し、互いに密接に情報を交換し合っています。その能力と精巧さは、到底スーパーコンピュータの及ぶところではありません。 神経細胞は、一度はたらきを失うと、機能の回復は望むことができません。また、神経細胞の数は生まれたときからほとんど増加することはなく、加齢に伴い減少してしまいます。一方、新生される神経細胞の数はごく限られています。

このかけがえのない器官の健康を守り向上させることが、からだ全体の機能を健全に保つばかりでなく、生活を充実させ社会で活躍するためには、なにより必要なことです。 現代の社会はストレス社会といわれ、身体なかでも脳のはたらきを乱す様々な要因に満ちており、積極的に脳を守ることが求められています。 それには、脳の健康(ブレインヘルス)に各個人がこれまで以上に関心を高めるとともに、具体的に脳のはたらきを維持・向上させる手段を講じることが必要です。 そのためにはどのような方法があるのかを、脳の構造や機能の基本的な事柄についても分かりやすく解説しつつ、紹介していきたいと思います。

バックナンバー

NEW
Vol.1 脳の大切さ

プロフィール

古賀 良彦

古賀 良彦
脳の能力と精巧さは、
スーパーコンピュータ
の比ではありません。